第一章 第一章 ザルゴの街へ 2 「酒、何かあるか?」店に入り、カウンターに腰掛けると、店主らしき男に、ぶっきらぼうにそう言うアングレイ。声をかけられた方のひげ面の男もアングレイと大差ないぶっきらぼうさで答える。「なんでも。何がいい?」「じゃぁ、一番きついのをくれ。火が付き... 2022.06.16 第一章
第一章 第一章 ザルゴの街へ アングレイの年齢は、誰も知らない。 他の誰も聞いたことがないし、アングレイ自身も記憶を失っているので、正確な誕生日がわからないのだ。 人間であれば、肉体の衰えがあればそれなりの年齢だと推定出来たりもするのだが、アングレイの場合、彼がバイオボ... 2022.05.22 第一章