分からせ調教 1・愛

 もう我慢の限界。
 これ以上何回も地獄に引きずりおとされるなんて嫌だ、と思ったら、反射的にあの言葉が口から出ていた。
 勝ち負けとか、解放がどうとか、そんなコトを冷静に考える余裕があるワケないし、それを考えたくなかったのかもしれない。
 ただただ、目の前の男が、あたしをこのまま、天国に連れていってくれることしか考えられなかった。それがきっとあたしの本音だと思う。
 男は、あたしの頭を優しく撫で(これが魔法 なんだよなぁ……。)耳元でこう言ってきた。
「相手の名前を知らないままじゃあかわいそうだからな。俺の名前は龍之介っていうんだ。覚えときな、愛。」
 そう言えば、今はじめて男の名前を知った。龍之介さん、って言うのか……。
 そんなコトを思っていると、男は――いや、龍之介さんは、か――そそくさとズボンと下着を脱ぎ、しっかりと天を指して戻り返っているアレを見せつけるようにしてきた。えっ、これを……?
 龍之介さんは何にも言わずにあたしの腰を掴むと、お尻を椅子の座面ぎりぎりまで前に引きよせてきた。まだ、肘おきに太ももが固定されたままだから、そんな体制にされると、背もたれに首の後ろが当たるんだけど仕方ないか……。
 そして、龍之介さんにがっつり両手で腰を掴まれたまま、あたしのアソコにさっき見せつけられたアレを押し込まれてしまった。あたしがそうしてほしいと言ったようなものなんだけど、一気にソレはあたしのアソコの一番奥のところまで突き刺されてしまった。
「んんううぅんっ……!!」
 指2本とは比べものにならない、このギチギチ感にすごい声が出てしまった。
 あたしの中に入ってきたものを逃がしてなるものか、くらいの勢いで、あたしのアソコがぎゅっと、龍之介さんのアレを締めつける。
 あぁ……。すごい、この感じっ……。
 身体がふわっとなって、ほぼ同時に、全身にとてつもない電撃が走るような感じ。
 龍之介さんの左手がまたあたしの頭を撫でる。 悪魔のささやきと共に……。
「ちゃんと言えよ、愛。『龍之介さんのチンポで、愛のマンコを逝かせてください、お願いします』って、な?」
 それを言わせて恥ずかしがるアタシの顔が見たかったんだろうと思う。でも、恥ずかしいと思う気持ちよりも、地獄に落ちなくて済むんだ、という感情の方が少しだけ強くなっていた。
 だから、あたしは龍之介さんの顔を見て、うなずいた。
「龍之介さんの……。アレ……。おちんちんでっ……。愛を、あたしをっ、逝かせてくださいっ! お願いし
ますっ!!」
 さすがに、龍之介さんが言ったそのまんまは、ちょっと恥ずかしすぎる言葉が混じっていて無理だったけど、自分が思ってる以上にはっきりと声が出ていたみたい。
 あたしを見ていた龍之さんは、あたしがそんな言葉を言えると思っていなかったのか一瞬、目を丸くした。
 何でか分かんないけど、その目を見て、あたしはちょっとだけ、へへんと思ってしまった。
「よく言えたな、愛。えらいぞ?」
 龍之介さんはそう言ってほめてくれた。うれしい。ほめると同時に、頭も撫でてくれた。
 なんか、本当にしつけられてるみたいだなあ……。
(でも、それを嫌じゃないと思っている自分もいたりして……。変な感じ。)
 龍之介さんは、あたしをほめた後、また腰を両手で掴むと激しく腰を前後に動かし始めた。
 棒みたいなものとは違う、指とも違う。
 人間の肉体の一部が、間違いなくあたしの中に入ってる。電車の中でも入れられてたんだけど、今と何か違う。何が違うのか分からないけれど、入れられていることに対して『嫌だ』と思っていないコトを改めて感じた。
 指とは違う、龍之介さんのアレは、すごく大きく感じた。あたしのアソコがぎゅっと締めつけているのだから、余計そう感じるのかもしれないけど。
 何かふっ切れたように、急に龍之介さんの体の動きが大きくなった。
 その動きに合わせて、あたしの身体も大きく 揺れる。視界の端っこの辺りで、おっぱいがゴムまりのように揺れていた。
 すごく激しい動き。足が固定されてなかったら、もしかしたら椅子からズリ落ちていたかもしれない。
 そう思っているだけで、頭の中の気持ちいい目盛りがどんどん上がっていく。こうなってしまうと、声も我慢できなくなってしまう。
「気持ちいいっ! 気持ちよすぎるっ、これっ……!」
 全身をどんなに激しく揺さぶられても、あたしのアソコは龍之介さんのアレを逃がさないように、必死にぎゅっとしている。
 何度も、あたしのアソコがぎゅってなると、龍之介さんがあたしを見てこう言った。
「出すぞっ」
 はい、と返事をしようと思ったら、唇をふさがれた。
 次の瞬間、あたしの中の一番奥深いところで、龍之介さんのアレから、熱いものが流れこんできた。
(あぁ……。すごい……。 はああっ……。)
 その感覚が全身を包み込んで、何も言えなくなってぐったりしてしまった。



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