続・痴漢電車 8・愛

 電車の中でコイツに触られていた時のことを思い出した。確か、あの時も急にあたしの身体に変化が表れたんだった。
 ヤバイヤバイ、ホントにヤバい……。
 EMSの刺激、すごすぎるよ。意思を持っているみたいに、おっぱいが上下に揺れる。それが気持ちよすぎて、身体が跳ねてしまう。
「ふあぁ……。〇×△……??」
 声がもう我慢できない。自分でも何を言っているのか良く分からない言葉が、どんどん口からこぼれる。
 太ももをガムテープで椅子の肘置きにぐるぐる巻きにされちゃってるから、全身が跳ねてもまた椅子に座らされる感じになるしかない。あまりの 気持ちよさに、のけぞりそうになる。もしかしたら、このまま椅子ごと後ろに倒れちゃうんじゃないかっていうくらい、身体が跳ねてのけぞってしまう。
 また、運の悪いことに、お尻に入れられているアレも同時に動いていて、ドンドンと椅子の座面にお尻を打ちつける感じになるたびにお尻の穴の奥へと入っていく感じがする。
(お尻の中が変になりそうっ……。)
 しかもそれだけじゃない。さっきよりもその前の電車の時よりも、震動が大きいような感じがする。
 やばい……。何がなんだか良く分からなくなってきた。気持ちいいのを我慢するなんて、ムリだよねェ……。
 目が、自分では開けているつもりなんだけど、ホントに開いているのかどうかも分からなくなってきた。 見ているものの焦点が合ってないような気がする。
 口も閉じようと思ったって声が出ちゃうから閉じれないし。もしかしたらよだれ《よだれ》が垂れちゃって いるのかも。口の端がなんとなく冷たいようなのだけはかろうじて分かる。
 ガクンガクン全身で揺れるあたしを見ながら、 また何かをしたみたい。これ以上どーするつもりなんだろ……。
 そう思っていた時だ。
「ふうっ!? ×〇□!!」
 大きな声が出ちゃうけど、何を言いたいのか、何を言っているのか、あたしにも分からない。
 お尻をドンドン椅子に打ちつけるように揺れていたら、アソコの中に入っている棒が今までと違う働き方をしはじめたのだ。
 アソコの奥の方に向かって出たり入ったり、を小刻みな震動と同時にしていたんだけれどもさっきから、奥に入っている方の部分がぐるぐる回って あたしのおなかの中を削りとろうとしているような感じで動きだした。
 それが痛いと感じたのは最初の一瞬だけ。その後からは、おなかの奥をエグられているのに気持ちいいとしか感じなくなっていた。
(こんなの……。すごすぎる……。)
 気持ちよすぎて声が止まらない。 が、あたしにも、勿論男にも、何を言っているのかは分からないが。
 はっきりとは見えていないが、ぼやけた視界の中に、何故か嬉しそうに笑っている男の顔が近づいてきた。
「よし、じゃ、ご褒美ほうびだ。」
 なんでそんなに嬉しそうなのか分かんないし、 ごほうびとか言われてもこっちはもう限界だからたまったもんじゃないし……。
 そう思っていたら、身体につけられているあれやこれやのスイッチが、さらに強くなった。
「!!!」
 マンガやアニメで、強烈な電流を浴びた時みたいな感じ。背中をずどんと何かが突き抜けた。
 今までよりも大きく、あたしのおやっぱいがゴムまりのように跳ねた。あまりの刺激の強さにびっくりして声が出ない。口をパクパクさせている間に、防波堤が限界を越えてしまったようだった。
 ぷしゃあぁっと、まるで我慢していたおしっこをもらしたみたいな勢いで、あたしのアソコからは透明な液体がいっぱい、勢いよく床にとび散っていった。
 気を失いそうになった瞬間に、男にほっぺたをペチペチ叩かれた。
「おい、2分たってねェけど、お前の身体は我慢しきれなかったみたいだな、愛?」
「うっ……。気持ちよくなってなんか、ないっ……。」
 気を失いかけていたので、目の焦点がぼやけてしまう。何とか必死に男を睨もうとするけど、目に力が入らない。せめてもの抵抗で、あたしは首を横に振る。
「強情だなぁ……。」
 男は、そう呟くと、あたしの頭をまた撫でた。まだ2分しかたってないなんて、ウソでしょ? もう、ホン
トもたないって……。
 何かを言おうとしたその瞬間に、またスイッチが切り換わった。
 先ほどまでの比じゃない。どう考えてもすごすぎる。
 「気持ちよく、ないっ……!」
 聞こえているかどうかは知らないが、口が動いたのは確かなハズ。
 とてつもなく強く激しい刺激をうけて、あたしは、本当に椅子ごとひっくり返るんじゃないかと思うくらい、全身がガクンガクン跳ねた。
 身体中の水分が抜けそうなくらい、何度も床に水をこぼしていた。あとで言われたが(別に教えてくれと頼んでもいないのに聞かされたのだ)、 あれが『潮吹き』というらしい。
(5分って、こんなに長かったっけ?)
 タイマーの通知音がこえてくるのをずっと待っていたが、一向に鳴る気配がない。
 それに追いうちをかけるように、男があたしの耳元でこう言った。
「これだけ潮をまきちらしといて、気持ちよくなってないとか、逝ってないとか、通用しないだろ。愛」
 あぁ……。あたし……。負け……たんだ……。



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