結局、やると意思表示しないことには話がすすまないような気がしたので頷いてしまったんだけどなんとなくうまくダマされた気がしないでもない。
とか何とか思っていたら、男がそそくさとスマホをさわり、タイマーを準備していた。やっぱり、うまくノセられただけなのかなぁ……。嫌な予感……。
スマホをスタンドにのせて、画面を見せながら 男が言った。
「じゃ、今回は5分だぜ?」
分かってるっていうの。しつこいね……。あ、そうだ、念のために聞いとかなきゃ。
「あたしが勝ったら解放してくれるのは分かったけど、勝負の内容聞いてない……。」
あたしがそう聞くと、男は一瞬ためらったような感じだったけど、ちゃんと答えてくれた。
「1分の時は、まばたき我慢。3分は目をそらすの我慢だろ? だから、5分勝負は『逝く』のを我慢してもらう。」
ちゃんと説明してくれたのはいいんだけど、今ひとつ意味が良く分かんないんだよね。
「イ……く……?」
つい、口にしちゃったけど、本当、よく分かんない。
男はそんなあたしを見て、ちょっと息を吐いてあたしの目を見て笑っていた。分かんないからって、バカにされてんのかな……。
「ん、つまりな。気持ちよくなるのを我慢しろってコトだ。」
「え、それって……。」
気持ちよくなるのを我慢するってどーゆうコト? まさか、さっきみたいに身体のいろんなトコロをどーにかされちゃうってコト? え、それ、やばくない……?
そんな風に思って、焦りだした時に男がスマホに手をのばしていた。
「5分、我慢すれば、愛の勝ちだからな。用意、スタート!」
男が画面をタップすると、タイマーが動き出す。
5分……。さっきよりも2分長いってことが、どう 影響してくるのか……。それにしても『気持ちよくなる』のを我慢するって、どうすればいいのよ……。
なんていうことを考えていたら、急に、身体にセットされたままになっていたEMSとかが動きだした。
「っ……。」
EMSの刺激がさっきまでよりだいぶ強い。間隔があいているからマシなのかもしれないけど電気の刺激をうけて、あたしのおっぱいが大きく揺れ始めた。
それと同時に、クリトリスに貼りついているアレと、お尻の穴の中のアレも震え出した。
うそ、こんな一度に……。いやあっ……。
ほんの少しだけ遅れて、アソコにつっこまれている棒も動いた。お腹がすごいことにっ……。
急なことに驚いてしまって声も出ない。 口をパクパクさせて、息をするのがやっとな状態のあたしを見て、男が笑いながら近づいてきた。まだ何かする気……?
「あ、そうそう。ハンデつけさせてもらったの忘れてた。これな。」
もう、ハンデとか言わなきゃよかったよ。うまくのせられたんだ、やっぱり……。
次の瞬間、男があたしのあごに手をかけると、唇を重ねてきた。
不意打ちをくらったようなもので、逃げられなかった。
(何なのよ、もう、ホント……。)
男は、キスしてきたついでに、あたしの舌の上に、カプセルが錠剤かみたいな何かをのせた。
(変なトコだけ器用なんだよな、この人……)
少し間をおいて、唇が離れた、と思ったらまたキスされて、そのまま水が流れこんできた。
視界の端っこでペットボトルを持っているのが見えたから、ただの水なんだろう。
でも、その水を口移しされる前に、舌の上にのっていた錠剤か何かが溶けて、ドロッとした感じになった時に、一瞬だけ苦みを感じた気がした。すぐ後、そのドロッとしたものが水と一緒にのどを流れていくときは甘いような気がしたから、あれは何だったんだろう……。
水を口移しされて、ドロっとしたものがのどを通り、胃についたと思われるくらいの時。
マンガの1シーンみたいに、心臓が、ばくん。ってなった。
マジでいきなり鼓動がすごく大きくなった感じ。え、何コレ、どゆコト? って思っていたら、 おっぱいとか、クリと刺激されているのが、 急にすっごい気持ちいい感じになって、しかもあたしの身体ぜんぶがそんな風にされているみたいに感じてしまった。
そのせいで、椅子の上で身体がびくっ、ってすっごい大きく跳ねてしまった。
続・痴漢電車 7・愛

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