愛 調教編 2

 肩を押さえていた手を離し、愛の目を見ながらもう一度説明する。
「俺は、勝ちたいから、どんな手を使っても、愛に『イカせてください』って言わせてやるよ。15分でな?」
 そして、スマホのタイマーをセットして、15分の表示が見えるように、スタンドにセットする。
「どんな手を使ってもってっ……。何考えてんのっ!」
「お前に勝つコト考えてるに決まってんだろ。さ、始めっか、勝負。いくぞ?」
 愛の返事を待つ前に、スマホの画面をタップして、タイマーをスタートさせる。
 5分勝負の時同様、愛に口移しで媚薬を飲ませてやる。ドリンク剤のビンをしっかりと見せつけると、首を横に振って逃げようとするが、片手で頭を押さえる。もう片方の手で鼻をつまむ。息が苦しくなって口を開けた時に、唇を重ねて流し込めばいいのだから。
「ん、んう、んっ……。また、こんなのっ……。」
 ビンを見せたから、今回は何を飲まされたから理解できただろう。これも割と即効性だから、すぐに反応するだろう。
(どこの玩具から動かしてやろうかなあ……。)
 どれを動かすか迷う。バイブを動かすのが簡単でいいんだろうけど、クリに貼りつけたヤツにしようか。
 クリのローターを一瞬、中くらいの強度で動かして、すぐ止める。
「んんっ!」
 ほんの一瞬、スイッチを入れただけなのに、愛の 全身がびくっ、と跳ねる。
 愛のその反応を見て、ニヤニヤ笑ってしまう。タイマーを見て、10秒ほど間をあけて、また1秒スイッチを入れる。これのくり返しを5回やると、1分くらいが経つ。
 スイッチを入れるたびに全身で反応し、大きな声を上げる愛に聞いてみる。
「どーした? 気持ちいいだろ、な? これすごいよなァ?」
 黙ったまま、俺を睨みつける愛にさっきの空ビンを見せつけたあと、チューブタイプの媚薬を見せた。
「んうっ……。」
 良いも悪いも口にしないで、ただ首を横に振るだけの愛の胸に、チューブからたらたらとクリームを垂らしていく。
 手の平でそれをまぶすように、愛のデカパイに丹念に塗りこんでいく。せっかくだから、このクリームも即効性のヤツにしておいた。
「あ……。」
 ポケットを探っていると、さっき電車の中で使っていた、アイマスクが出てきた。視界を遮断してしまえば、感度も上がるからな。
 俺がアイマスクをつけてやろうとすると、嫌がって首を横に振りまくる。見えなくなるのがそんなに嫌なら、そうしてやる方がこっちは面白いってコトだ。

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