愛 調教編 3

 じたばた暴れる愛をなんとか押さえてアイマスクをつけることに成功した。
 暴れたせいで、薬が余計にまわったみたいだ。また、口から舌の先を出してハァハァ言いだした。
(こりゃ好都合だ。願ってもない……。)
 さっきと同じように、クリのローターのスイッチを中の目盛りで2秒、オンにする。そのあと、キッチリ10秒オフにしておいて呟く。
「クリの次はデカパイ、と……」
 EMSの振動がくると思わせておいて、強めのバイブ2秒。
 電車の時と同じ、見えない状態からのフェイク攻撃だ。
 また、キッチリ2秒でスイッチをオフにして、10秒、間をあける。
 たった2秒の刺激が、薬の効き目で増幅され、『見えない』ことでものすごいことになっているわけだ。
 案の定、2秒間は愛は声を上げるが、やはり何を言っているのかは分からない。そのあとの10秒間は、必死に呼吸をくり返し、少しでもたくさんの酸素を取り込んでおこうとしているようだ。
「バイブ、気持ちいいだろ、愛? じゃ、今度こそデカパイな?」
 そう呟いて、EMSの目盛りを強くする。
「んひっ!?」
 EMSの振動が来たことで愛は、二重に驚いたようだ。
 1つは、その刺激が今までよりも強かったから。 もう1つは、本当にEMSの刺激が来たから。こうやって、嘘やホントを混ぜておくやり方がよく効くのだ。
「んっ、はぁ、はぁっ……。」
 2秒の刺激で全身を何度も跳ねさせたあと、10秒は背もたれに身体を預け、大きく息を吸いこむ。ぐたっとなった身体を休ませようと思った時に10秒が経って、スイッチを入れられるわけだ。



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