何をしようとしているのかは分からないけど、ライターの音がしたからタバコに火をつけたんだろう。
「ふうう……。気持ちいいだろ。愛? サービスで、おっぱいも、マンコも動いたまんまにしてるからな?」
「んぐう……。気持ちよくなんか、ないっ!!」
サービスって何よ。何、訳の分かんないコトを言ってんのよ、マジで。腹の立つ……。気持ちいいわけなんかないでしょ、ってのよ……。
男がいるであろう方向を向いて、そっちを睨んではいるものの、アイマスクのせいでその視線は男には届かない。これも腹の立つことなのだ。
それにしても、結構ヤバい。止まると思っていた刺激が弱いながらもずっと続いているから、効いている。これは、クルのだ。
男は余裕しゃくしゃく、といった態度なのだろうか。 タバコの煙をゆっくりと吐き出している。
その次の瞬間だった。
「んほォっ!?」
クリトリスに貼りつけられているアレも、また動きだしたのだ。動き方はさっきよりも弱いんだけれども、あたしの身体がその刺激を強く感じている。
そのせいで、何かとんでもなく変な声を出してしまった。
男は何もしてこない。
あたしの身体をいたぶって楽しんでいるつもりなんだろう。悪趣味だよね、ホント。
とは言え、あたしの身体は確実に、これらの刺激に反応している。弱い刺激がずっと止まらず続いている。それに合わせて、心臓もバクバクしている。
意識してはいないのだけど、下半身が動いてしまう。じっとしていられないのだ。
気持ちいいところから逃れたくて体をズラしてみたつもりが、逆に気持ちよくなってしまうポイントだったりとかで、動けば働くほど、ドツボにはまっちゃう感じで。
かと言って、じっと止まっていようと思うのだが、どうしてもじっとしていられなくてモゾモゾ動いてしまう、のくり返しなのだ。
そんなコトを繰り返していると、ふううっと大きく息を吐き出しているのが分かった。
黙って男が近づいてきた。何、何する気!?
そう思って身構えたが、何も起こらなかった。ホッとして気をゆるめた時、男の手が伸びてきた。
指先が乳首に触れる。爪の先で乳首をはじかれた。
「んぎいっ!」
何とか声を我慢しようと歯をくいしばったけど、ダメ。声が出ちゃう。
ビンビンになっている乳首を爪で一回、はじかれただけだが、とてつもない事衝撃をうけたような気がする。
あまりの凄さに、背もたれに寄りかかってぐったりしてしまった。ぜぇぜぇ、はァはぁとしか呼吸が出来ない。
あたしがぐったりしているからといって、スイッチを止めるような男ではないコトは理解しているつもりだ。
止めようと思っても、下半身がうねうねと動いてしまうのは止められない。気がつくと、腰を前後 に揺らしていたのだ。
その時、アソコの中の棒の動きが変わった。
ちょっと前と同じように、アソコの中をぐりぐりしてくるような動きだ。小刻みな揺れも、心なしか大きくなっている気がする。
(うわ、これは嫌だ、キツい……。)
お腹の中をゴリゴリされるような感じ、さっきは痛さを感じていたんだけど、今はそれも何となく気持ちいいような変な感じで。本当にヤバい。
「愛ぃ? 気持ちよくなるのは構わねェけど、 黙って逝こう、何て考えんなよ?」
えっ? 考えてるコト、見透かされてんの? 何で?
男が、ハッタリでそんな言い方をしてるなんて思いもしないので、ヤバいと感じているのに気づかれたかと焦りまくった。
気持ちよくなってるなんて思われたくないので、必死に首を振る。
何がおかしかったのか分かんないけど、男がそれを見て大声で笑った。
笑われたのも何か腹が立つし、ごまかしたつもりなのもバレてるのかもしれないと内心冷や汗ものだった。
変な気持ちでドキドキしていると、さっきまで動いていた玩具も、EMSも、ピタ、と止まった。
「えっ……?」

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