愛 調教編 愛・6

 何? なんで……? 一体、どういうコト?
  いきなり、全部が動きを止めたので、パニックになりかけて、思わず声を出しちゃった。 男がその声を聞き逃すハズもなく、しっかりそこを突いてきた。
「何だ、愛? 止めてほしかったんじゃないのか? おもちゃが止まってうれしくないの?」
 男の言葉がものすごくイヤミっぽく聞こえて、腹立ちまぎれに首を横に振ったものの、男の言葉が全くの的外れだ、というわけでもなく……。
 腹立ちと悔しさの混ざった変な気持ちで、心がなんだかモヤモヤする。さらに、さっきまで動いていたのが止まったせいで、それもモヤモヤをパワーアップさせてしまっていた。
 自分でも何かよく分からないんだけど、はっと気がつくと、身体をモジモジ揺らしてしまっていた。
(あぁ……。何か変……。やっぱりさっき飲まされたのとかがヤバいやつなんだ。きっと……。)
 どれも動いていないから、何も刺激されてはいないハズなのに、さっきまでの余韻なんだろうか。クリトリスがやけに熱い。自分で触れないからハッキリ分かんないけど、多分つねられた乳首と同じくらいガチガチになってると思う。
(絶対ヤバいよオ……。こんなになったコトないのに……。)
 そう思いながら、息を吐こうとしたら、声が出てしまった。
「んうっ……。」
 声が出た。ヤバっ! と思った時は遅かった。
 こっちが構えるよりも、男の反応の方が早かった。
 止められていた(ハズの)クリトリスのローターと、アソコの中の棒が、同時に動きだしたのだ。
「んああううんっ……。」
 ダブルの刺激をうけて、黙っているなんて無理だ。
 待ち望んでいるワケなんてないのだけれども、あたしの身体はどういうワケか、『キタキタ♪』という反応をしているようにしか思えない。
 アソコの中の棒が、ぐいぐいと奥を責めてくる。その前後に出入りする動きにあわせて、腰が動いてしまう。
 止めようと思っても止められないのだ。
 腰の動きが止められないのなら、せめて声だけは我慢しようと思い、なんとか唇をかんで耐える。
(気持ちよくなってる、なんて思われたらたまったもんじゃない……。)
 そんなことを考えて、必死に耐え続けていたのだが、急に棒の動きが大きくなった。
 さらに、ぐんぐん奥の方まで責めこんでくるのだ。
(こんなの、マジでヤバいって……。)
 どう我慢しようとしても声がもれちゃう。
 深い呼吸はもう無理だ。ハアハアと浅い呼吸しかできないが、その呼吸をする時に、一緒に小さく声がもれてしまうのだ。
(絶対、気持ちよくなってるって思われてるって……。)
 何が理由かは分からないけど、全身が大きく揺れた。多分、棒がアソコの奥をついた時に、何かのポイントを突いたんだと思うけど、良く分かんない……。
 男がそれを見逃すハズがない。
「気持ちいいだろ。愛?」
 そんなワケないでしょ。何を聞いてんのよっ!!
 必死の思いで首を横に振る。
(うー、結構キツい……。)
 そう思っていたら、クリトリスの振動が止まった。
(助かった……。)
 なんて、そんな甘いワケがない。棒の動きがさらに激しくなったのだ。
「んっぐうう……。」
 もうさすがに声が我慢できないぐらいに、奥の方でガンガン突いてこられる。極端な話、お腹を通り越して、のどの奥から何か出てくるんじゃないかっていうくらいの感じだ。



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