愛 調教編 9・愛

 男があたしのアソコにねじこんできた指が小刻みに動かされる。さっきまで入っていた棒とは違って、人の指だから感触はやわらかいが、その刺激はさっきよりもキツく感じる。
 アソコの中で、男は何かを探しているように指を動かしていた。
 男に指を出し入れされるだけで、あたしのアソコからはすごい音が聞こえてくる。何かそれを聞いているだけでも恥ずかしくなっちゃう。 突然、男が何かを見つけたように、指をぐいっと動かした。
 それまでかき回されていただけだったのが、ちょうどリモコンのスイッチを押されたみたいな感じで、その瞬間に派手に反応してしまった。
「ん、ううっ、いやああ……!!」
 叫び声のような声が出て、身体も大きく跳ねあがる。またそのまま椅子ごと倒れそう。
 こんなん、ヤバい……。マズいっ……。
 必死に呼吸を整えながら、あたしは男の方を見て、こう言ったつもりだ。
「あとっ……。何分……。もう、終わりでしょっ……。」
 男は、あたしの言葉を聞いて、小さな声でそんなワケねーだろ、と呟いた。
 そんなワケあるって……。もう少し、あと少しなんだからっ……。
 男は、スタンドに置いてあるスマホのタイマーを確認すると、ニヤッと笑った。え、何……?
 男はヘラヘラ笑ってあたしの耳元に顔を近づけてきた。
「残念だったなぁ……。」
 わざとらしく、ゆっくりとそうささやく。そして、こう続けた。
「やっと、半分経過したトコだぜ愛ぃ?」
 うっそっ……。まだ、半分……?
 残りがあと3分くらいだと思っていたので、 男の言葉が信じられなかった。というか、信じたくなかった。まだ、半分しか経っていないなんて……。こんないろいろされてるのにっ……?
 がっくりきて、力が抜けてしまった。
 丁度、耳元でささやかれた時に、そのまま耳たぶをかまれたのだけど、身体の力が抜けたのに気づかれたのだろうか、男が何度も耳たぶをかんできた。
(ヤバイ、それ、ダメっ……。)
 耳たぶはヤバい、弱いとこなのにっ……。
 また、身体がガクンガクン跳ねてしまうがその次に男が狙ってきたのは、耳の穴だった。
(そこ、もっ、ダメっ……。)
 舌の先をとがらせて、耳の穴にねじこんでくる。舌の先だから、柔かい感触で、なおかつ暖かい。ヌルっとしたその感じは、何とも言えない。さしこんでくるだけならまだしも、それで穴をゆっくりとなめ回し、まるで根こそぎ何かをもっていこうとするかのように動き回るのだ。
 それだけならまだ何とか耐えられそうな気がしないでもないが、ほぼ同時に、男があたしの右の乳首を触ってきたのだ。何すんのよ……。
 しかも、乳首をいじるだけじゃなくて、わざと焦らしてくるかのように、指の腹で乳輪までも撫でてくる。もォ、どこまでやんのよ……。
 男の手はそれだけにとどまらなかった。アソコの中にねじ込まれていた指が、またトントンと動きだしたのだ。それも、さっき見つけられた、スイッチみたいな場所を責めてくる。
 耳の穴をなめられると、ピクンと身体が跳ねる。乳首と乳輪をいじられるとガクンと揺れる。アソコの中の指が、スイッチの箇所を触わると全身が大きく跳ねて、椅子がドスンと音をたてる。
 意地悪な男は、いろいろと身体を触ることであたしが反応するのを楽しむかのように、何度も何度もそれを繰り返した。もうたまんないっ……。
 やっぱり、アソコの中のスイッチを触られる時が一番キツい。キツいというか、ゾクゾクする感覚がすごい。
 我慢しようとしても、声が止まらなくなるのだ。
 男はそこを何度も触りながら、器用なことにクリトリスも刺激してくる。
 男が指をそうやって出し入れしているだけで、あたしのアソコからものすごい音がしているのが 分かる。
 もう……っ……。そんなにっ……。
 スイッチを押され、ふっと身体が浮き上が るような気持ちにとらわれた瞬間だった。
「ひぃあああっ……!!」
 ものすごいかん高い叫び声を上げてしまっていた。
 それと同時に、椅子の座面と、男の手首がびしょびしょになっていて、床一面に少し大きな水たまりが出来ていた。

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