痴漢電車 1

 ある日のこと。
 いつものように、噂の電車に乗り、ターゲットを探していた。
 駅について、扉があいたときに電車に乗り込んできた一人の女がいた。
 中に入ってから、きょろきょろしている。
 時刻表に乗っていない電車が来たから、ラッキーだと思って乗ってきたんだろうか。それとも、この電車の意味を理解して乗ってきたのだろうか。
 どちらにしても、一目でターゲットに決めてしまうほどの、素晴らしいスタイルの持ち主だった。
 白いブラウスにひらひらのフレアスカート。
 胸のふくらみは『ふくらみ』というレベルではなく、チョモランマ的なサイズのもので。
 スカートから延びる太ももの健康的なこと。
 ヘッドホンをつけてスマホで音楽を聴きながら、窓の外の景色を見ている。客をかき分け、静かに彼女の後ろの位置をキープする。
 一応、周りの様子をうかがうが、ラッキーなことに男性客しかいなかった。彼らが普通の客(痴漢行為を見たいだけ)なのか、同好の士なのかは見ただけでは判別できないが。
 とりあえず、この電車の意味を理解せずに乗り込んだ人に、中途半端に邪魔される心配はなさそうだ、というところだけを確認して、俺は目の前の彼女のスカート越しに尻をつついてみることにした。
 まずは手の甲を当ててみて、相手の反応をうかがう。
 この電車に乗っているということは、そんな確認作業をする必要もないのだが、つい、癖でこうしてしまう。
 彼女の反応を待つ前に、手の向きを変えて尻の感触を楽しむようにゆっくりと撫で始める。
 ほんの一瞬だけ、彼女の体がピクリと動いた気がした。
 そんなことはお構いもせずに、スカートごと尻を撫でつつ、空いている手を太ももの間に差し込んでいく。内ももをゆっくりと撫で上げ、その手を股間に到達させる。
 さすがにここまでくると、ヘッドホンで音楽に集中していた彼女も拒否反応を示し始める。
 ハエを追い払うような手つきで、尻と内ももを触っている手を払いのけようとする。
 想定内の行動なので、さらにこちらもその手を払いのける。内ももを触っていた手の向きを変え、パンティ越しに割れ目を触ることにする。
 大声を上げるとか、そういう類の激しい拒絶行動をしてこないところからして、この電車に分かって乗ったのだろうかとも思うのだが、そうではないようにも思える。
 後から手を動かし、パンティ越しに指で割れ目をゆっくりなぞっていく。
 まだ手を払おうとするので、面倒くさくなってきた。いったんスカートの中から手を抜くと、その手でポケットに隠し持っていたソフト手錠を取り出し、彼女の両手を後ろで交差させると、手錠をかけてやった。これで安心して触ってやれる。
 にやにや笑いながら、また手をスカートの中に差し込んでパンティ越しに割れ目をなぞっていく。いきなり手を後ろに回されて手錠で固定された彼女は、何が起きたのかわからずパニックになっているようだ。手を固定されたことでヘッドホンを外すこともできなくなり、周りの音が聞こえないことでかえって焦っているようにも見える。

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