痴漢電車 ８・愛

　男は両手であたしの頭をつかんできた。その手にすごい力が入っているので、首を振ることもできない。
　やばい、と思ったら唇をふさがれていた。
（初めてのキスがこんな……。）
　電車の中で裸にされるわ、知らない男にキスまでされちゃうわ……。
　でも、頭がボーっとしているせいか、初めての唇の感触はすごく柔かかった。
　男は、何度もなめまわすようなキスをしてきた。気持ち悪い、としか思えないのだけれど、何でかアソコからはどんどんあふれでてきていた。
（何か……。キスって、気持ちいいのかな……？）
　また、おっぱいをわし掴みにされた。がつがつくるなぁ、というかもっと優しく触って、とか考えるはずなんだけど、そんな余裕があるはずもなく、触られつづけるままだった。
　それより何より、キスされて、おっぱい触られている間、あそこの辺りとかおへその辺に何かツンツン当たってくる。これってもしかして男の人のアレ？
（やっぱりズボン脱いだってこと？　え？　てことは、このままだとあたし、ヤラれる、ってことじゃない？）
　そう思ったら身体が大きく跳ねた。本当にヤバイと思って、頭は掴まれているけど、せめて身体だけでも、と腰を引いた。
『逃げなくてもいいじゃん、愛ちゃん』
（逃げるに決まってるでしょ、そんなのっ！）
　何とか抵抗を、と無駄かもしれない抵抗で必死に腰を引こうとしていたら、頭を掴んでいた左手でしっかり腰を引き戻されちゃって。
（えええ、マジ？）
　そしたら案の定あそこに、アレらしきものをこすりつけられちゃって。
　腰を押さえられてるからどうしようもないんだけどせめて左にひねるしかないか、とかまとまんない考えであたふたしてたんだけど、男の動きの方が早かったみたい。
『いただくぜ……。』
　何か名前を呼ばれた気もするけど、いただくって何を？　ってとこに気取られちゃって。
　そしたら腰を掴んでる男の手に力が入ってそれと同時くらいに、あたしのあそこにアレが入れられたの。
「いっ・・・!!」
　何、これ。さっき、お尻の穴に何か入れられたけどそんなの比じゃないくらい。痛いとかっていうレベルでもない。メリメリ、ひき裂かれていくような感じ。
　ただもう、痛い、ヤバい、怖いってだけ。
『ウオ、キツマンじゃん？』
　キツマンって何？　とかもう何も考えられなくなってくる。あぁ、キスだけじゃなくて、こっちの初めても……。
　男はさらにあたしの身体を力を入れて引き寄せさっきよりも何倍もの痛みが走る。
　あそこにアレが無理やりに入ってくる……。
　と、一瞬、それがピタッと止まった。
　動きが止まったから、男はもうそれ以上何もしてこないのかと思ったけれども、そんなハズがない。
『もしかして、初めてか？』
　そんなコトが分かるのだろうか。初めてだからと答えたらやめてくれるのだろうか。男の動きは止まっているけれども、痛さはずっと続いている。
　ちょっと間があいて、男がまたこう言った。
『じゃぁ、ちょっとでも痛くないように……。』
　そして男はアレを抜いた。抜かれる時ですら痛みを感じて声が出そうになった。
　かと思うと、また指が入ってきた。さっきの時よりも深くまで指が入れられてる。お尻の穴に入れられた時と同じように、指がぐるぐる回りながら、アソコの中を触っている。またなんか塗られてる。もう、ヤバいよこれ……。
　お尻の穴はずっとブルブル震えてるし、アソコはすごいジンジンしてくるし。
　と思ってたら、またアソコに『アレ』を押しつけられた。逃げられるワケがないのであきらめているとぐっと腰を引き寄せられ、アレがめり込んでくる。
「うんぐぅ……。」
　マジで痛すぎるよコレ……。でも、何この感じ？　もう、声が我慢できない。けど、何か、変。
　男はあたしの腰を抱えるようにして、無理やりアレを押し込んでくる。
　頭の中で、あそこの中がぷつっと弾けたような気がした。
「いだぁ……っ！！」
（これが、処女喪失……？　あああ……）
『すぐ気持ちよくなるからなあ、愛ちゃん？』
　男は言った。あれほど侵入をこばんでいたあたしのアソコはあっさり陥落。一番奥までがっつり押し込まれていた。
　気持ちよくなるワケなんかないし、こんなに痛いのに……。と思っていると、男がまたキスしてきた。
　んっ、唇……やわらかっ……？
　そっちに気をとられていると、男はあたしの腰を両手で抱えこんで、ゆっくりとアレを出し入れしはじめた。
　キスされて唇をふさがれてるから声も出せないしおまけにお尻まで触られるし……。
　お尻の中でブルブルしてんのに、アソコにおちんちん出し入れされたりしたら頭がおかしくなる……。この段階で、もうあたしの頭の中も、アソコもとろけ始めていたのだ。