痴漢電車 6・愛

(あぁ、全部取られちゃうなんて……。)
 そう思っていると、男は裸のあたしに抱きついてきて、いやらしい手つきであそこを撫でてくる。
「んっ……。」
 声が出そうになるのを必死でガマンしているとあそこの割れ目のところと、クリに、またクリーム みたいなのを塗りこんできた。この感触、ベトッとして好きになれない。
(好きな人と、夏になったらプールや海に行こうと思って、ヘアを処理していたことまでしっかり確認されちゃって、もうやだ……。)
 塗り込まれたクリームのネバネバがちょっとずつ熱をおびてくる。さっきから何度も塗られているから、身体がほてってくる感じがする。電車の中で何も着てないのに、ウソみたいに身体が熱い。
(マジで、何これ。何なの?)
 そんなコトを思っていると男はまたあたしのカバンの中を探っているみたいだった。
『○○大学○○学部……。へぇ、いい学校通ってるじゃんよ。道浦愛ちゃんっていうのか。今年入ったばっかりか。ふーん……。』
 どうやら学生証を見たらしい。名前知られちゃった。ていうか、学校とかもバレやってるし、もう……。
 耳から男の声で自分の名前を呼ばれると、その気持ち悪さに鳥肌がたった。だが、鳥肌はすぐにおさまらなかった。だって、男がお尻の穴に指を入れてきたから。
(え、ちょ、何、そこはっ……?)
 何かで聞いたような気はするけど、本当にお尻に指を入れてくるなんて、気持ち悪すぎる。そう感じたと同時にお尻にギュッと力を入れて、指がこれ以上深く入ってこないようにしたつもりだった。
 だけど、それは男には通用しないみたいだ。 指は、そのままぐいぐい奥に入ってきてしかも中でぐるぐるまわったりしている。もしかしてさっきのネバネバのクリームを塗られてるんだろうか。何だかお尻まで熱くなってきている気がする。
(うそでしょ、そこ、お尻……っ。)
 ちょっと気を抜いた瞬間に指が抜けた。 もしかしたら、その時にちゅぽんと音がしたかもしれない。何だかそんな気がして、それこそ恥ずかしくてたまらなかった。
(良かった。抜いてくれた。指……。えっ!?)
 指が抜かれて、何かの間違いだったのかと思った次の瞬間、またお尻に固い物が押しあてられた。(何、今度は、何? またそこっ?)
 あたしが息を吐くタイミングを見図ったかのように、にゅっとそれがお尻の中に押し込まれた。
「んぐう」
 また変な声が出ちゃった、と、次の瞬間、お尻の中の『それ』がぶるぶると動きだしたのだ。
「んうぅっ」

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