痴漢電車 10・愛

 よく分からないまま男にしがみついていると、何故か頭をよしよしされた。
 一瞬だけ、なんか嬉しくなって力がゆるんだ。
 男はまた、あたしの腰をしっかり掴んできた。何度も何度も、男のおちんちんが奥まで入ってくる。痛いという感覚はマヒしてしまい、そこを出入りしている.、こすれる感じだけがはっきり分かる。
 それと同時に、あたしのアソコは何かの液体をじわっと吐き出していた。
(なんが出てる……?)
 男の声もそうなんだけど、何か出てるから気持ちいいんだと思うしかなかった。
 男の動きが、より一層大きくなった。
『いくぞ、愛、こぼすなよ?』
 男はそう言ってあたしの腰を力一杯つかむと、たぶん、力まかせにガンガン下から突き上げてきた。
(ヤバい、そんなにめちゃくちゃにしたら……。)
『んっ!!』
 男が声を漏らした。今日、初めて聞くトーンの声だ。
 その瞬間、今まで感じたことのないものがアソコの中にぶちまけられた。
 ドクッドクッと脈をを打つように、それは何回か感じられた。
(これ……。って中出し……とかいうヤツ……?)
 赤ちゃん出来るんじゃないの、コレって、ヤバくない? 初めてなのに中に出されちゃったし……。とか、いろんなコトを思っていると、背中を電気が走ったみたい になり、身体がふわっとなった。
 我慢しきれず、あたしも声がこぼれた。
 と同時に、あたしのアソコからも何かが出てしまった。
 ちょっと足に何か液体みたいなのが飛び散ったみたい。
 (おもらししちゃったのかな……。やだもー。)
 男がおちんちんから出したものは、量が多くてあたしのアソコじゃ受け取めきれなかったのか、あふれてうちももを伝って少し垂れてしまった。
 男はおちんちんをひっこ抜くと、それをあたしの太ももにこすりつけてきた。何してるんだろ。
 そのあと、あたしの内ももを触って、垂れているのを指でぬぐい取ると、それをアソコにすりこむようにしてきた。
 ちょっ、何すんのよもォ……。
 ちょっとの間、ぼーっとしていると、男の声がした。
『このまま放っておかれたら困るだろ? ついてくるよな?』
 このまま放っておかれたらって、あたし裸。いくら何でもそれはマズすぎる。
 この男がどこの誰か分からないけど、ついていくしかないと首を縦に振った。
 男は手を外すと、だぼだぼのパーカーをあたしに羽織らせた。
 で、ゆっくりとアイマスクを外した。
 男は、パーカーの前をしめると、ニヤッとわらってあたしの頭を一回コツンと叩いて
『ついてこい』
 とだけ言った。

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